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クラゲとふわふわ

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2014/9 の記事

 クラゲ仲間から、遊離したマミズクラゲが中々育たないが、何か良い方法は無いか相談を受けた、私が扱っているのは、海水生物ばかりで淡水とは違いが多く、マミズクラゲは、今までは成熟個体を捕獲して、1ヶ月程度飼育観察していただけなので、自信はないが取敢えず実験をする事にした。

 先ずは、餌を準備する事から始める、マミズクラゲが居た環境を作ろうと、池からマツモと水を採ってきて8L程の小さな水槽に入れ、餌になりそうな生物を調べた、ケンミジンコは居たが少なかったので、先ずは、タマミジンコの耐久卵を購入して培養する事にした。

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8L程の小さな水槽にマツモを入れた。

 タマミジンコが孵化したので、一部をマツモの入った水槽に入れたが、30分もすると見失う、広くて見失ったのかと思ったが、探しても見つからない、ミジンコを養殖するのに、水草が有ると良くないらしい、付着生物に食われたのか?

 いつの間にか、ヒドラと淡水貝も増えていた、そのうちに駆除をしないといけないが、必要な方が居れば送ります。

 タマミジンコだけを容器に入れて孵化させると、孵化はするがそのうち消えてしまう、成熟個体は寿命で死んで、どうも子が育っていないようだ、これはエアレーションが良くなかったらしい、アルテミアの場合には、酸欠ににならないようにエアレーションするが、ミジンコの場合流れが有ると疲労し良くないらしい。

 タマミジンコ以外にも種を増やし、止水で別々に培養している。


タマミジンコ

ケンミジンコ

オオミジンコ

オオミジンコ

 ケンミジンコは現地の池にもいたし、卵が小さいので幼生も小さい筈で良いと思うが、まだ増えていないタマミジンコは、耐久卵が販売されているので扱い易い、オオミジンコは、マミズクラゲの成熟個体の口が大きいので食べる事が出来そうだし、ジュースにして与える事も考えているが、現時点では、タマミジンコを使った実験を行った。

 タマミジンコの成体は、幼クラゲよりも遥かに大きいので、突つかれない様にサンプル瓶を切抜き、プランクトンネットを貼った容器内に納め、ノープリウス幼生を通過させる、メッシュの目は125ミクロン程度、親ミジンコやその餌は、上部蓋の切欠きから補給する。


 傘径3mm程の稚クラゲを観察してみると、触手は60~64本だった、生殖腺は見えないが、傘はお椀型でマミズクラゲの形をしている。


傘径1mm弱の幼クラゲは、触手が8本から16本で、傘は釣鐘型をしている。


 実は、麻酔後何か萎縮しているように感じたので、急いで元の水で洗い、置き換えたが、脱水が進んでいる感じだ、30分後には肉団子になってしまった、今まで海産のクラゲの麻酔は失敗した事が無かったのでショックを受けた、経過観察をしているので、以後麻酔をしての撮影は中止している。

 全ての個体が育った訳では無い、生体の状態などにも左右されるだろうが、餌としてタマミジンコの幼生は有効なようだ、クラゲが増えても餌の供給が上手く出来るか?予め幼生の分離を行うなど、餌の与え方にも工夫が要りそうだ、他のミジンコでも実験を行う予定だが、タマミジンコの実験は継続する。

 エフィラからメテフィラを経て、稚クラゲになるまでは、エアレーションだけで行っているので、
毎日半量の換水と、1日おきに全換水と手間が掛かる、ようやく、配布出来るサイズに近づいて
きた、2つの予備水槽で待機している。

 配布可能なサイズをRC-02に取り分けて配布を待っている。

 お待たせしました、配布を再開します。

 台風前にマミズクラゲを確認したが、まだ若い個体だったため先日再度採集に行った。

 台風後も雨が続いたので、流されていないか心配だったが、行ってみるとまだ多くいる、
水温計を忘れたが、温かったので30℃近くあると思われる。

 水は、藻類で緑に濁っていたので、水槽に入れた時も気にならなかったが、後でよく見ると
卵が舞っていた、放卵したようだ。

 過日、クラゲの集まりで白浜に行った時に、京都大学瀬戸臨海実験所の河村真理子博士に
12個体がメスである事を確認して頂きました、有難うございました、海産のクラゲを採集後に
持ち帰ると、水が濁っている事は良く有りますが、大概プラヌラが泳ぎ回っています。

 もしかして、プラヌラが混じっていないか、コマ撮りをして動きを見てみたが、やはり
未受精の卵ばかりで、既に死んでいる卵が多いようだ、それにしても小さい。

 マミズクラゲは形態的にも目立つし、生活環境から考えても流れは必要ではないし、何
より真水なので管理がし易い、このような小さな容器に入れて、卓上で飼育すれば楽しい
し、水替えも苦にならないので、通年発生出来るようになれば、人気が出るかも知れない。
(毎日、半量の換水をしているが、まだ放卵が続き濁っている)


 アンドンクラゲのポリプは、いろんな形に変形するので面白い、ポリプが無性生殖により分離後、
暫くは糸くず状で、口盤側が少し膨らみ触手が4本生えて、繊毛を使って動き回っている、着底
して落ち着くと、サボテンのように丸みを帯びた円柱状になったり、円柱の頂部が膨らみ、口を大き
く広げたり、短くなり球状だったりする、その頃は、触手は12本ほどになっている。

 アンドンクラゲのポリプは、他のクラゲのポリプのように、ストロビレーションしたり、クラゲ芽
を付けたりせずに、体全体がクラゲに変態すると聞いていた、なんとかその瞬間を捉えようと
何度か挑戦したが、いろんな形に変形するものの、変態してクラゲになる瞬間を撮影する事が
出来ていない。

 今回見つけたポリプは、体が白く細長く口盤側が膨らみ、球状で先端には触手が無かった、
まるでシングルディスクのエフィラが、遊離するための準備をしているように見えた、600倍速
で撮影をしているので動いている様に見えるが、肉眼では動きは無く、これこそポリプに
変態しようとしている状態では無いかと思い撮影を開始した。

 肉眼で見ると口が飛び出し、その周りに黒いゴミか、食べたアルテミアの眼が見えているのかと
思っていたが600倍速で見ると感覚器のだ、早くから出来ていて最初は外側に出ているが、その
うちに傘縁が内側に入り盛んに動いている。

 動画中の9/1 21:30頃になると、体を回転させてねじり、盛んに遊離しようとしている
ように見える、そのうちに足盤側が外れて動き出した、傘の頂部で分離しようとしていたのでは
ないのか?拍動よりも繊毛運動によって動いているように見える。

 ポリプの変態の様子をコマ撮りで600倍速で撮影したが、その後の幼クラゲの様子を、
ほぼ同じ時期に遊離したと思われる個体と同時に撮影出来た。

 片方は、通常の透明な稚クラゲの状態だが、今回のコマ撮り撮影した個体は、少し黄色く
十分発育しない状態で分離したように見える、傘の頂部に付いていた体の一部は短くなった
ようだ。

 体全体がクラゲに変態すると聞いたが、今回の足盤が外れて、傘の頂部に体の一部が
付いた状態が、幼アンドンクラゲの標準的な状態であれば、”ポリプ全体がクラゲに
変態”する事を確認した事になる、ただ、今回コマ撮りした個体は、十分発育せずに
クラゲになったようにも思える、傘頂部で、クラゲとポリプに分離するとすれば、クラゲに
なった後も、ポリプが残る事になる、何例かを調べて確認したい。


 上の動画とは別個体だが、このような形態になっているポリプが、クラゲに変態する。

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